ぐりとぐら展行きたい

 

 

自動車学校に通ってるし、お父さんは休みじゃないからだめって!百周年のときやるんじゃない?って!ママ~~!百周年のときには私もう70歳目前だよ~~~!!!

 

 

みんなと過ごす最高の二十歳の夏!みたいなインスタの写真に私はいなくても大丈夫なのです。

 

 同じ自動車学校に通っている 幼稚園、小学校、中学校が同じの男子がいる。幼い頃、彼は進研ゼミとピアノ、習字、スイミングの習い事をしていた。テストはまあ大体百点で、文武両道をお母さんは極めたかったのだろう、小学校の目の前に住んでいた彼は放課後毎日校庭を走っていたらしい。足がメキメキ速くなって、小学校で足が速くてモテてる男子の次に早かったが、彼はモテなかった。努力の塊、完璧かと思われる彼には爪を噛む癖があり、同級生みんなに「爪を噛まないの!」とつっこまれ、スキップが下手くそだった。不器用なんだろうなあ。

なんか変だった。とても。

 

中学校に入るとテストの結果に順番がでる。 でも、他の小学校にもそれなりに頭がいい人がいて、より器用な人間がいる。彼は噂では四番だとか聞いたことがある。私からしたら拍手するべき順位だ。しかし、あるとき彼にカンニングの容疑がかけられた。 真相は知らないけど、親に坊主にさせられてた。直接関わったことは中学ではない。それなりに注目を集める不思議な人だった。

そんな同級生が同じ自動車学校にいた。再開というほど仲良くはなくて、中学のときは避けられてるような気がして近づきたくなかった。ホワイトボードに名前が書かれているのを見ているんだ、と思ってキョロキョロしたら、いた。へぇ髪の毛天パだったんだ、くらいの感想だけだった。一週間くらいだけ通っている期間が同じだった同じ中学の友達に言ったら「私がいる前からいるよ」と。相変わらず不器用なのかな〜くらいに思っていた。毎日通っている私と違ってたまにいて、相変わらず本を読んだり、爪をかんでた。

ある日、彼がお弁当を食べててすごい猫背で、なんで下ばかり見て申し訳なさそうにしているんだろ、って思った。人だらけのこの空間が嫌で、合宿の人たちは群れて机を占領するから解放されている人がいないクーラーの効いた部屋で寝ている私は思った。

一切話しかけなかったけど、見かけるたび卒業しろよ!って応援してた。

 

今日は見なかった 卒業できたのかな