ビジネスフレンズ

 

 

 友達 について考える

私はすごく面倒臭いにんげんだから時々、友達について考える。

今同じ学校にいる友達が来年も横にいたり、誰かと連絡取ったりすることが一ミリも想像できない。卒業したらSNSも全部一旦消したい。

でも、友達。

 

自分から連絡しないと、誰かから連絡がくるまで私たちは交わることがない。なんか話したいなって思ったら話しかけるし、話したいこと特になければ私は話さない。たまたま偶然出会うなんてそんな都合のいいことない。

「今日、アイスの試食のマネキンさんがさぁ、血液型で太る食材があるって言っててさ、B型ですって言ったら、B型は何食べても大丈夫!とか言われてさ、信用ならねーって思った」なんてさ、どうでもいいことを笑って聞いてくれる人がいればいいなぁなんて思うけど、ツイッターも開かれんのよね。

地元の友達から珍しく電話がかかってきてて、「仕事を辞めようと思うんだけど…」ってかれこれ二時間相談にのる。「上司にはこうわれて、親にはあぁ言われて、○ちゃんにはこう言われてさ、どう思う?」巡り巡って私のところへ連絡したらしい。自分で決められないことを、誰に意見を聞いても決められないことは、結局、誰かに自分が納得できる答えを求めてるということなのだと思う。自分がしたい選択をしていいか、誰かから許可や理由を得たいんだ。だからその方向を肯定してあげる。降りかかるリスクを想像してここには気を付けてねと押してあげる。

「結局さあ、他人は他人じゃん。適当じゃん。自分のことを一番考えてあげるのは自分じゃん」この子はたまに本当にほんとうのことを言う。ぴしゃりと柔らかく叩かれた。「うん そうだね」そういう、誰も声に出さなそうなことを伝えてくれるところも大好きだよ。

 

来年は東京かあ。って言って遊ぼうねって言ってくれる子も会いに行くねという子も、友達でいたいなんて言ってくれる子も、そんなことより、「来年からはみんなバラバラになってそれぞれの環境で新しい友達をつくっていくんやで」って言いながら今遊んでくれる友達の方が私はよっぽど信用して今を安心して過ごせる。

 

 

 

 

「すみちゃんはビジネスフレンズってかんじ」わあそっか。確かにね。そうだね、うん、そうだよ。

私が手を離したくないと、今繋いでおかないとすぐに切れちゃうよ。友達と言える賞味期限も、このご縁の糸も。

でも分かんないや 友達って何だろう難しいね

繋ぎ止めておく共通の何かがないと何もないのかな「地元」とか「趣味」とか「特技」とか「専門」とかそれがフックになってそうしたら私たち連絡をとれるのかな

なんだろう分かんない分かんないな21歳にもなってすごく恥ずかしいけれど、私は友達ってなんなのか、さっぱり分かんなくなっちゃったな

「お前の席ねーから」って言われたあの時を思い出して悲しくなる。

あなたにとって一番の答えを出せなくても、利益が生まれなくても、面白いことが言えなくても私はここにいてもい い?