カラオケに行きたくないのうた

 

 

行きたくない 行きたくない

カラオケなんて 行きたくない

歌を歌っているだけで なんで

おかねとられるの?

歌を歌って 評価されるのは 音楽の授業と

ミュージシャンだけでよくない?

 

マイクなんて通さないで

あなたの鼻唄 聴けるだけで 幸せなの

私だけが聴こえる距離で 歌っていてほしい

この空間に溶けてしまいたい

 

 

 

 

枝毛

 

冬に思いっきり髪を切った

切りすぎて  寒いなぁと思ってたら

「長い方が良かった」って 小声で言うんだ

丸聞こえだよって思いながら

視線泳がして 聞いてないフリをした

 

そのまた二年後髪を切った

入試のために 10cm 季節は夏

何か言われるかなぁ でも

聞き取れるような距離にいれなくて 

二年前の声を思った

 

おもいの丈だけ伸ばしたの

たまに 揃える程度に ほんの少し切って

会えなくなっても 二年後

また会えるって 信じて

引きずってこの長さ

 

おもいの丈だけ伸ばしたけど

次、会えるのは いつか わかんないね

まだ諦められなくて

枝分かれしている 未来を

決められない これは呪い

 

 

快適じゃないここは四度

 

 

二階建てのアパートに住んでいる。

日当たりの悪い110号室。当時は私が最後にここに決めてあとは全部埋まったぽい。104号室がない。4と9は不吉だと思われるのでないアパートが多いらしい。

月々三万円のこの部屋が何畳なのか分かってない。物を置くとせまい。友達が四人泊まったら不満だらけのこの部屋に、ゲームキューブの本体だけ残してってあとは四万円とかの広い家の子んちに泊まってるらしい。 二度と来たことがない。

狭いけど天井は高い。高いところにロフトがあって、ロフトからなら座っていても頭をぶつけるくらい天井は低い。二階の男女の笑い声がうるさくて一回ぶん殴ったことがある。

水回りが最悪で、初めてお風呂に入ったとき、浴槽の栓を抜いて洗っていたら髪の毛と水が逆流してきた。まじか。、まじか。半年後くらいに直してって頼んだけど、配管から直さないと水の流れは良くならないらしい。半年我慢したならこれからも我慢してって。じゃあ、家賃二万五千円にして、って水道局に頼めないよなぁ。

あと、台所 の水道の蛇口が取れたことがある。もともと水漏れするなとは思ってたけど、ついにとれてしまったときはパニックだった。クラシアンて高いらしいじゃん。不動産を通して水道局を呼ぶ。家のトラブル全部「老朽化」のせいにして無料にしてもらってる。しかし、無料とはいえトラブルが多すぎる。

 

 隣の部屋は住んでるのか分からないくらい静かで、でも一回早朝の猫の交尾の鳴き声にキレて窓叩いてたときだけ音が聞こえた。二階は足音がうるさくて、半年くらいまで「グラマーな美女が住んでる」という設定で頑張ってたけど、男だった。知り合う機会があってうるさいかどうか聞かれたので正直に「遅刻しそうなときロフトから飛び降りてるでしょ。あれで目が覚める」って言ったら直してくれた。でも、私が天井ぶん殴ったことは喋ってない。足音と床でおならしてる音が聞こえてくるのは指摘しなかった。遊びに来た友達に「足音いいね」って謎に褒められた。

公園が近くにあって、子どもの笑い声がよく聞こえるおだやかな午後三時。遅く起きてようやっと洗濯物を干すにもそろそろ湿ってくる時間だけど構わず干す。あー終わったと思って昼寝をする。雪と課題がなければ怠惰な休日を過ごす。

 

でも、たぶん雪が溶ける前にここをでていく。

狭いし、水回りやだし、あと、二階の人に泣いてるの聞かれたら嫌だし。

 

二年間一人暮らしをして分かったことは、ひとりじゃどうしようもなくだらしないこと。部屋自体も私自信も、片付けとかだけじゃなくて、我慢せずに泣いたり笑ったり怒ったりする。誰かの前にいなければ私はしゃきっとできない。洗い物はちゃんとする。人より手持ちが少ないから、三日食器を貯めるなんてできない。「明日学校行くのにノーブラになってしまう」とか必要に駆られてちゃんとする。

ご飯が雑。おしゃれな物食べてるイメージとか言われるけど、エサみたいなのしか食べてない。結婚できない。

1500円の電気代と4000円のガス代。オール電化なら安いのになって思ったけど、「地震がきたら生き残れるのはガス」と言われたので、なるほど。と思った。二ヶ月に一度4000円の水道代。生活費が引かれる通帳がたまに残高2000円なこと。生活するということにかかるお金。安いはずなのにギリギリすぎる。

ねぇ、通帳見てると生きてるって感じする。でも、引きこもっていると死ぬ。

この部屋を生き返らせるために誰かおいでよ。引っ越す前にさ、人が来る前と来た後はうんと綺麗にするんだ。

本音と建前をまじえた私の部屋だから。

中学生すごろく

 

は〜じまるよ〜〜〜

 

席替えをする。くじ運はない。三マス戻る。

 

部活の大会で負けて泣く。それでもいいじゃん。悔しくて泣けるくらい頑張ったじゃん。それを強みにして生きていく。次回、サイコロ二回ふった数を足して進める。

 

好きな子に牛乳をあげる。or牛乳をもらう。ニマス進む。

 

字が汚くてテストが減点される。一回休み。

 

合唱コンクール「母な〜る 大地の〜懐に〜 我ら〜人の子の 喜びは〜〜ある〜  大地を愛せよ〜 大地に生きる〜 人の子ら〜 人の子ら〜 人の子 そのた つ つち〜にかんしゃ〜せよ〜」(えっ... 人の子 その他 つ 土に感謝せよ....?  つ って何...なんで急にその他でまとめた...?)正解は「その立つ 土に感謝せよ」四マス戻る。

 

トイレの個室でかっこいいメガネを取る練習をする。取った瞬間、手が滑り誤ってメガネが別の個室に入る。五マス戻る。

 

掃除のゴミ捨てじゃんけんを週4で負けて、金曜日に「グル組むなよ」と圧をかけたら勘は当たっていたものの、じゃんけんに負けてしまう。一回休み。

 

突如開かれた学年集会で「トイレで上から水をかけられた女子がいる」と報じられた日に風邪で学校を休み、全然関係ないのに男子に「もしかして水をかけられたのって...水をかけられたから風邪なんじゃあ...」と疑惑をかけられるも、友達が「そんなことされるような子じゃない」と否定してくれた。感謝。友達と一緒に二マス進む。

 

友達のカンペンケースを落として、凹ませる。ニマスもどる。

 

給食のメロンパン楽しみと自学ノートの日記に綴ったら先生が休んだ人のメロンパンをくれた。一マス進む。

 

とにかく先輩に挨拶する。無視されても心は折らない。一マス進む。

 

プールなのにワキ毛剃り忘れた。一マスもどる。

 

親友と好きな人がかぶる。私は「いない」っていう。でも、そのうちカミングアウトする。ふたりともがんばってほしいから一マス進む。

 

修学旅行で告白する。偶数の目がでたら付き合う。奇数だったら降られる。一回休む。

付き合ったものの、まわりにかわかわれまくって気まずくなる。破局。一回休み。

 

よくわからん手紙が回ってきたけどシカトしたら反感を買った。でも、俺にはともだちがいる。現状維持。

 

男だけでAV観賞会を行う。男だけで行ったのに裏切り者が出る。強そうな女子にあいつのAVの見方はこうだなどと説明される。ニマス戻る。裏切り者はぶん殴る。

 

誰も言ってくれないけどみんなにパンツが見えてる。一回休み。

 

給食当番の日、人気メニューのシチューを配ることに。好きな子に「多めにして」と頼まれる。えへへ 一マス進む。

 

音楽なんてやったことないのに指揮者になってしまう。音楽の評価が上がる。ニマス進む。

 

インフルエンザが流行するも、生き残る。三マス進む。

 

昨日、本当に些細なことで友達と気まずくなった。次の日、サイコロを降る。偶数の目が出たら何もなかったように話しかける。奇数の目が出たら避ける。避け続けて不登校になる。Game Over

 

 

 

明確で些細なことで人生変わるのかな。不登校なんて別に気にすることないって先生はおっしゃるけど、それで人生変わらないのかな。小学生の時、登校拒否ったけど、親は認めてくれなかった。だから、私は行ってないのと、嫌だけどちゃんと行ったのとで人生が変わっててほしいと思ってる人はいずれ死ぬ。

どっちがいいかなんて小学生でも分かること、大人になったらできなくなってしまう。どこに置いてきたのあの純粋な私。客観的に物事を考えて、選択する。サイコロなんかで決めない。いや、たまにはいいかもしれないけれどさ、責任を持とうよ。おまえの人生じゃん

 

キリトリ線

 

 

 

中学生の時、マンガを学校へ持って行くのはダメだったんだけど、部活の日とかに友達とお気に入りのマンガを貸し借りしていた。少女漫画「ストロボ・エッジ」を読んで 貸してくれた友達と 安藤くんがかっこいい だの 蓮は最後必死すぎだ などと盛り上がっていたら、私より少女マンガが似合う友達二人も読みたがって 最終的に回し読み状態に。ときめきを共有できるのは楽しかった。

 

 

ストロボ・エッジ」に 季節のにおい の描写がある。ヒロインの片想いの相手  蓮が恋人の前で「もう冬のにおいがするね」と言うが理解されず、ヒロイン 仁菜子も全然違うところで「秋と冬のにおいが半分になった!」と言うが仁菜子に片想いの安藤くんも「は?」だ。つまり、最終的にくっつく二人だけが「季節のにおい」を感じている。この二人だけの共通点に ぅわ~~!!っとした読者がどれだけいるでしょう。

 

 

土日の部活一日練習が終わって四人で帰る日があった。もう私は「ストロボ・エッジ」を読み終わって「君に届け」を読んでいた頃。雪はふってないけど、つん、と寒くて暗くなるのが早くなりかけてきた頃。薄暗いけど、空はほんのり青くて、みんな青い長袖長ズボンのジャージを着て歩きながら、一人が「冬のにおいがするね」って言い出した。みんな同じこと考えたんだと思う。貸してくれた友達が「ストロボ・エッジの真似だろ!」って突っ込んで、笑いながらみんなして深呼吸して帰った。

もう七年前くらいのこと。適当で必死で周りから見たら簡単なのに、よく絡まってはほどけなくなる毎日。でも、ちゃんとほどいてまた一緒に向き合えた日々。漫画の描写をなぞって下校できるなんて きっと もう ない。

 

冬の冷たい空気を吸い込んでさぁ もう 目を覚まさなくちゃね

 

曖昧なことに救われて

 

 

知らなくていいことは知らなくていい。私がハッピーエンドに変えてあげる。

 

 

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あけました。新年早々おなかいたいです。

ポップ ステップ ペンギン です。みんなみたいに飛べなくても、海を泳げるよ みんなと一緒じゃなくてもいいところあるよっていう前向きな年賀状にしました。嘘です。今考えました。描きやすいです ペングイン。

 

さて、暗いブログで2016年を締めくくってしまいましたが、2017年も捨て駒なりに働くつもりではあります。

 

遅刻をしない

ハンカチを持ち歩く

買わない試食は避ける

引っ越す それに伴って冷蔵庫を買う

財布の話はしない

人の目を見て話す

どうでもいい人間に対して傷つかない

友達をつくる

資格を取る

残り3ヶ月ネットフリックスを楽しむ 

 

あとはいつも通り、私の意見より、その人の表情とか考えていることを汲み取ってその人を救えるような会話をする、そしてその人数が増えればいいかなぁ。と思います。 

 

 

六番目の目を見て話すやつ、頑張ってたらイケメンのお兄さん客に「となりあいてますよ」って言われた。断った。眼福。

 

今週のお題「2017年にやりたいこと」

お客サマは神サマではない

 

 

なんと東京の最低賃金は860円らしい。

 

 

 

久々に友達とイオンへ遊びに行ったらポケットWi-Fiを売るとても会話が上手なお兄さんと話し込んだ。ダーツの旅感覚で各地のイオンを回っているらしい。派遣社員なんだろうな。前にスポーツ量販店のオープニングバイトでお世話になった派遣社員のお兄さんの好きな言葉が「一期一会」でなんとも切なくなったことがある。

ポケットWi-Fiを売るお兄さんは言葉が巧みなので販売員としても、お客さんを楽しませるのも上手かった。私たち二人からバイトの話を聞き出して、友達はバイトをしていなかったので私は居酒屋で830円でバイトをしていることを伝えると、東京の最低賃金を教えてくれた。「860円以下はブラックす。ましてや居酒屋なんて夜遅くまでやるでしょ?時給は1200円くらいすよ」なんて言われて、一年かけてやっと30円あがったのに店長に「入りたての新人アルバイトと私は1ミクロンも変わらない」と言われて、深夜3時アパートに帰ってきて玄関にうずくまって声を殺して泣いたことがめちゃくちゃ恥ずかしくて色んなものがガラガラ崩れていく。そんな私の横で、かつて一緒にクリーニングのバイトをしていた友達が「クリーニングのバイトは730円くらいでした…やめてよかった~」と言っていた。確かに何も産み出されないだろうし、時間の無駄だったなって思った。

そんな話を聞いてお兄さんは同情したのか、「お姉さんたちにこれをオススメするのはやめるっす。もっといいことにお金を使ってください」と言ってポケットティッシュを大量にくれた。優し。

830円で買われる私の時間。こんな私に価値なんてないのだという気になって。誕生日の前日にケーキを買ってきてもらって、「みんなで食べた方がいいと思ったの」うんうん。みんなが祝ってくれるならね。「やりたいこと口に出せば叶うのよ」と言われて次の日ばいとなのに「明日盛大に祝われたい」とは言えない。ゆっくりと泳ぐ泳ぐ目。

当日はバイト終わりに掃除をさせられて、店長に「大変なときばっかりだな」なんて言われて、泣きそうになる。塵も積もってなんとか四万円稼いでも、家賃も光熱費も自分で払うのでほとんど何も残らない。

バイト代が低いからたくさんいれても店的にはコスパいいんだろうな。こんなとこでも都合のいい女やりたくない。

バイトは捨て駒。いつでもやめられる体制を整えてしゅぱっと投げ出したい。お客様に暴言吐かれたとき、いつか我慢できなくなってその人にビールぶっかける前に、やめなきゃ、やめなきゃ

 

 

泳ぐ目はどんどん遠くへ行く。早く帰ってきて。